Aso Parade

さいたまシティ在住 2児の父ブログ

映画『そして父になる』を観た

      2018/04/07

※※※このエントリーはネタバレを含みます※※※

そして父になる

映画『そして父になる』を観てきました。

観たきっかけとしては、真木よう子(きょにゅかわいい!)、尾野真千子(謝罪の王様のドSキャラ!)、リリーフランキー(凶悪!)というツボなキャスト、その実、家族を扱った(シリアスではあるが)面白そうなテーマだなと思ったから。観てから日が経っているので、記憶が違うとことかあるとは思うけど備忘録としてメモ。

内容はこんな感じ↓

是枝裕和監督が福山雅治を主演に迎え、息子が出生時に病院で取り違えられた別の子どもだったことを知らされた父親が抱く苦悩や葛藤を描いたドラマ。大手建設会社に勤務し、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多は、人生の勝ち組で誰もがうらやむエリート街道を歩んできた。そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。妻のみどりや取り違えの起こった相手方の斎木夫妻は、それぞれ育てた子どもを手放すことに苦しむが、どうせなら早い方がいいという良多の意見で、互いの子どもを“交換”することになるが……。2013年・第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、審査員を受賞した。良多を演じる福山は自身初の父親役。妻みどりに尾野真千子、斎木夫妻にリリー・フランキー、真木よう子が扮する。

福山演じる野々宮良太は、優秀で野心的で金持ち(でイケメン)なんだけど、性格はホントに嫌な奴なんですよ。リリー演じる斎木雄大に「(実子と斎木の子供の)2人ともこっちに譲ってくれませんか。」とか、6年間育てた子供が実の息子でないとわかったとき「やっぱり、そういうことか」とか言ってしまう始末。後者の発言は映画の結構前半のシーンで描かれているんだけれど、この発言を聞いた瞬間、いろいろ葛藤はあるんだろうけど最終的にはどうせ子供を手放すんだろ?と思ってしまった。

一方、リリーフランキー演じる斎木は登場シーンで、子供を取り違えた病院に「誠意を見せろ(金を出せ)」と言うあたり第一印象は悪いんだけど、その後野々宮との交流が始まってからは、良い父親として描かれているシーンが多い。子供との時間も確保してきちんと向き合っているし、真木よう子と子供3人と父親との家庭は和気あいあいとしてとても楽しそうだ。

僕がこの映画を観ていちばん印象に残っているシーンが、福山とリリーが公園で喋っている一幕。子供と一緒に過ごす時間が取れないという福山に対し、リリーが「子育ては(一緒に過ごす)時間だよ。」、「父親も仕事だよ。」という件があり、リリー演じる斎木の子育ての方針(哲学?)が垣間みれた瞬間で、短いセリフながらもジーンと来ました。映画中ではセコい父親として描かれることも少なくなかったけれど、上述した福山の「子供も2人譲って下さい」発言の際には、「金で買えるもんとな買えへんもんがあんだよ」と掴み掛かっていて、金で解決しようとする福山よりもよっぽど子供への愛情が伺える。

最後、子供を交換することになったシーンでは福山、尾野真千子、真木よう子の三者で話してて、最後に福山が、早く交換した方が傷も少なくてすむとのことで交換に至ってしまったけれど、「あれ?リリーの意見は?ホントにそれでOKなの??」っていうのは疑問のままなんだよなぁ。リリーも同じように葛藤を抱えているはずなんだけど、そこが深いところまで描かれていなかったのは、物足りないなと思ってしまったところ。そもそも当事者だけで各家庭の両親、子供で6人いるわけだし、6人6様の考え・葛藤がそこにはある。映画の構成上、福山の視点から物語が進んでいくのは仕様のないことかもしれないけれど、「血か育てた時間か」という究極の問いの前で、それぞれが何を考え、どう判断するのかというのは、やっぱりもっと踏み込んでほしかったなぁというのが正直な気持ちです。(上にも書いたけど、「どうせ福山は交換ありきで話を進めているんだろ?」と思っていただけに、葛藤しているシーンにも感情移入はできなかったかなぁ。)

ラストのシーンでは、子供たちを再び交換するのか、それとも実子を育てていくのかはっきりと描かれてはいなかったけれど、僕は前者なのだろうと推測しました。福山が6年間育ててきた子供に”ミッション(リリー家の子供になること)”は終わりだと言っていたので。というか、映画としてはそういう終わり方じゃないと救いがないよとも思ってしまったというのが本音なんだけどね。(だって実子を育てていったとしても、この先も問題が起きるリスクを多分に孕んでいるわけだし。再び交換という形にすれば、映画としてはきれいに終わらせられるでしょと。)

ちなみに僕は結婚して1年ちょいのアラサーのおっさんです。子供はいません。同じ年齢でも子供がいれば違う感想を持ったのかなとも思う気もするし、そうじゃない気もする。もしくは福山やリリーと同じ年齢だったらどうなのか?はたまた6歳の子供だったら?いろいろ上で書いたけれど、いろんな視点で観れる映画だと思います。次は子供ができたときにでも観直したいなと思います。

最後に、ピエール瀧が出てきたのははっきり言って反則だよ!キャストにいることを全く把握していなかったというのもあるけれど、裁判シーンの看護師の夫役としてわずか10秒にも満たない顔芸披露に、笑いをこらえるのに必死でした。映画は嫁と一緒に観にきたんだけれど、終了後に最初に交わした会話はこんなんだったし↓

嫁『・・・・・・瀧、出てたね?』
僕『・・・・・・・うん。』
嫁・僕『(爆笑)』

完全に瀧が持ってった感あるで。

おしまい

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